アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

フォーラム: 戦争はいったい何のため?

RIMG0056.jpg

原爆展の開会式では、広島からわざわざ招待された原爆体験者のハサイ先生の体験談のプレゼンテーションがあった。日本ですらそんな経験はなかなか得られないのに、本当に原爆を体験された本人がまだ生きていらして、ここケアンズでその本人からナマの体験談を聞けるなんて、これも何かの縁だろうか。


RIMG0040.jpg


その夜、市民参加型のフォーラムが開かれた。その名も、「War ~What is it good for?~」というタイトルで、戦争の意義について熱い討論がなされた。
ハサイ先生のほかに、ケアンズ市長や、広島平和文化センターの議長をしているアメリカ人の偉い人、オーストラリア版戦場カメラマン的な人(こんな紹介で失礼・・)などがパネラーとして意見を述べ、質問や反論のある視聴者が彼らにコメントを求める、というもの。かなりレベルの高い話をしていたので半分くらいしか内容が分からなかったけど、だいたい拾えたのはこんな感じ:

「戦争は何もいいことがない、と皆言うけれど、でも我々が今送っている便利な生活の中には、戦争の副産物から恩恵を受けているものも沢山ある(飛行機とか、電子レンジとか、通信機器とか)。武力やそれによる権力のおかげでその国の国民は恩恵を受けていることを、国民は気づいていない。権力のある国が他の国に力を貸すことで、お金が動き、他の国も恩恵を受けていることを、人々は気づかずに「戦争反対」と言っている。」

「確かに、原爆で沢山の命が無差別に奪われたことは、戦争の終わらせ方として賢明ではなかった。でも、もし原爆を落としていなかったらどうなっていたか?同じくらいの命が日本軍によって奪われていたかもしれない。歴史は歴史、変えることはできない。大切なのは、そこから何を学び、未来にどう活かしていくか。歴史を正しく伝えずに、恥じたり隠していては、失敗から学ぶことはできない。」

「皆口をそろえて平和を求めるが、「平和」とはいったい何か? 一般的に皆が思い浮かべる[平和]とは、自分の生きている国や環境が自分にとって都合のいいものであれば「平和」だと思っていないだろうか。もし本当に世界平和を願うならば、今先進国が持て余している贅沢を手放す覚悟が必要である。だからこそ、世界中の協力なくして世界平和は有り得ない。」

「日本は戦争中、こう教わっていた:日本はアジア諸国を白人から開放してあげるために、アジアで戦っているのだと。(実際シンガポール人やマレーシア人は日本軍に攻撃されたので、日本を未だに恨んでいる人もいる、という矛盾・・。)一方アメリカでは、日本人は敵(Evil)とされ、真珠湾攻撃を始め各地で大暴れしていたJapsというモンスターを倒すため、原爆投下を決めたという。結局どこの国も自分の国の視点からしか考えず、国民にも国の都合のいいように話を曲げて伝えた結果、今でも国との間に摩擦がある。」

「結局、武力や核兵器は、国同士の揉め事を何も解決しない。何も生み出さず、破壊と悲しみを残すだけ。だから話し合いが必要であり、そのためには正しい教育が必要である。」




そんな、今まで考えたこともなかったような話を聞くことができたり、自分がすごく共感できる意見をパネラーが強く訴えているのを聞くことができて、とても刺激になった。


つづく


原爆展の記事一覧:
原爆展と千羽鶴
フォーラム:戦争はいったい何のため?
フォーラム後考えたこと
原爆展終わった~

スポンサーサイト

この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://yuka2005diary.blog6.fc2.com/tb.php/223-d14e52a0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)