アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

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アヤリちゃんとクス玉 ~前編~

去年の半ばごろから子持ちの日本人の家族とのお付き合いが増え、子どもと接する機会がものすごく多くなったのですが、中でもこの時に偶然出会ったトモエさんのファミリーとは、毎週かなりの頻度で遊びに行かせてもらったりご飯をご馳走になったりしていて、今では子どもたちのAuntie Yuka的な存在になりつつある。
子どもたちは上から順に7歳、6歳、2歳、女・女・男の3人兄弟で、その他シェアメイトの子達やら近所の子達やらがいつも周りにいるので、遊びに行くたびに色んな歳の子どもたちと遊んでいる。私のカバンの中にはいつも大抵おりがみが入っているので、よく折り紙をして遊ぶのだけど、中でも一番上のアヤリちゃんはとても熱心に折り紙をする子なので、教えているこちらもとても嬉しくなる。以前、大小の折り紙を三つ組み合わせて作るコマの作り方を教えたときも、自分ひとりで作れるようになるまで「もう一回折る!」と何度も同じものを作って折り方を覚えようとしていたし、他のことに関しても、「これができるようになりたい」と思ったらできるようになるまでトコトン努力をするタイプの子。

こないだそのアヤリちゃんが、私が到着するなり走ってきてこう言った。
「ねぇゆかさん、今日ね、アヤリね、ボール一人で作れたよ!!」
RIMG0924.jpg

それを聞いて、私は思わずアヤリちゃんをハグしたくなるくらい嬉しかった。


この「ボール」というのは、ユニット折り紙のクス球のことで、ユニットを12枚組み合わせて作る、結構レベルの高い作品。私も始めて折ったのは9歳のときで、一人で何個も作っていたのは11歳のとき。だから7歳の子が一人で作れるようになるものだとは思っていなかったし、最初は特にこのクス球の作り方を教えてあげようと思っていたわけでもなかった。アヤリちゃんが一人でクス球を作れるようになったのは、紛れもない彼女の好奇心と努力のおかげ。それまでアヤリちゃんが何度もクス球を自分で作ろうとしていたのを見てきたので、「ついにできるようになったんだ!」という感動が、自分のことのように伝わってきたので、とても嬉しかった。なので、今日は本人とお母さんの了承のもと、彼女のことを書くことにしました。

RIMG1021_edit.jpg


そもそも最初のきっかけは、去年9月に参加したイベントの展示用にこのクス球を飾ったときに、アヤリちゃんがすごく気に入っていたので一つあげたのだった。それ以来私が遊びに行くたびに「ゆかちゃん、ボール作ろう」と言って、私と一緒に作っていた。
このクス玉、最初は三色の折り紙をそれぞれ4等分に切るところからスタートする。トモエさん一家がオーストラリア入りして間もなかった当時、この家にはハサミがなかったので、折スジを爪でこすって手で半分に切る方法を教えた。大概子どもがこれをやると、きっちり半分じゃなかったり、切るときに紙がちぎれたりする。アヤリちゃんも例外ではない。でもそれも練習の一部なので、最初はそのビリビリの折り紙で作った。当然、できるユニットもぐちゃぐちゃ。でも、一応私が12枚を組み合わせてなんとか形にはした。それがアヤリちゃんの最初のクス球。

RIMG0250.jpg

3回目に作る頃には、ユニットの折り方はちょっとヒントを与えるだけですぐに思い出せるようになっていった。4回目、5回目と毎回遊びに行くたびに一緒にクス球を作り、そのたびに紙をまっすぐに手で切るのも上手になり、ユニットの折り方も完全に頭に入ったようだった。ただ、ユニットを組み合わせるときになると、やっぱりうまくいかない。ユニットをきちんと組むには、一つ一つのユニットがきちんと正確に折れてないと、ポケットに先端が入りづらかったり、形が合わずにゴワゴワしてしまったりするからだ。
RIMG0251.jpg
「ユニットを組むときはね、同じ色が絶対に隣同士にならないように組むんだよ。だから、今オレンジと黄色を組んだから、ここに来るのは?そう、肌色のやつ。で、一つ三角を作ったら、その隣も違う色をはめる。ここを黄色にしたら、ここは?そう、オレンジ。じゃあここは?ピンポーン、肌色だね。」
最初は私がユニットを組みながら、組み方を説明。それをじっと見ているアヤリちゃんには、クイズをしながらちょっとずつ考えさせる。原理が分かってきたところで、
「じゃあ、ここまでやったから、アヤリちゃんやってみよう!」
「え~、絶対ムリ~!」
とか言いつつも、やり始めるアヤリちゃん。
RIMG0255.jpg
「えっと~、ここが黄色でここが肌色だから~、次はオレンジか。」
「そうそう。」
「あれ、はまらないよ。」
「向きが違うからだよ。この三角にこの三角がこう重なるようにしたいから、こっちに挿すんじゃないかな?」
「あ、そうか。次は・・・黄色!あれ、はまらないよ。」
「向きは、どうするんだっけ?この三角にこの三角が重なるってことは?」
「え、こう?」
「ううん、違う。」
「こう?」
「ううん、違うよ。」
「ゆかさん、やって~」
「自分で考えてごらん。この三角と、この三角がこういうふうに重なるんだよ」
「えっとじゃあ、こうか。あれ~、はいらないよ。」
「本当?ああ、向きはそれで合ってるけど、ここのポケットが潰れてうまく入らないんだね。今度ユニット作るときに、ここのポケットがちゃんと開くように折ってごらん。」
「だぁ~~~・・もう。。あとゆかさんやって~」

ここまで頑張ったら、あとは私がやる。で、最後まで完成するのを見届けてから、
「ママー、見て、ボールできたよ!」
と満足げ見せに行く。いつもこの繰り返し。
RIMG0257_20120122225727.jpg


この子の偉いところは、最後まで自分でできなくても、自分にはできないと諦めてしまわ
ずに、何度も自分で挑戦すること。また次に遊びに行ったときも、「ゆかさん、またボール作りたい。」と自分から稽古に挑む。妹から「アヤリ、またボール作るの~?」と言われても、めげずに挑む。そして、また上のようなやりとりを繰り返しながら、着々と自分で到達できるレベルを上げていく。繰り返すごとに一つ一つのユニットもしっかりと形が整っていき、ユニットを挿す向きも間違えなくなり、挿す順番もヒントなしに自分で分かるようになっていった。



ただどうしても、7歳の手の大きさでは、ユニットを組むにつれて大きくなっていく出来かけのクス玉を片手で支えきれず、組んでいるそばからユニットがまた外れてしまったりして、そのストレスに最後まで勝てずにいた。できなくてイライラしているアヤリちゃんに、励ますつもりでこう言った。
「ゆかさんもこのクス玉初めて作ったのは3年生の時だったんだよ。アヤリちゃんはまだ手が小さいから、できなくてもしょうがないよ。ここまでできるようになったんだから、もう十分すごいよ!」
でもどこかまだ悔しそうなアヤリちゃん。彼女の挑戦はまだまだ続くだろうなと思った。

長くなってきたので、ひとまずこの辺で。

つづく
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