アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

アヤリちゃんとクス玉 ~後編~

前回のつづき。12個のユニットを組んで作るクス球に何度も挑む7歳の女の子、アヤリちゃんの話。(本人とお母さんの了承を得て書いています。)

7回目、8回目に作るころには、もう最初から私が何も言わなくても、3色の折り紙を切り、12個のユニットを作り、ユニットの組み始めくらいまでは放っておいてもやるようになっていた。ユニットを組むときだけ、「ゆかさん、見てて。」と言って、
「えっとー、緑と青やったから次は~・・・」
と声に出して考えながら自分で組み立てていた。ここまで来ると、私は口出しせずに見ていて、たまに
「そうそう、それで合ってるよ。」「ほら、あと半分、がんばって!」
と声をかけるくらい。でもそのちょっとした励ましが、子どもがあとちょっと粘るためには重要な支えなのだろうと思う。最後の方に、大きくなって片手で支えきれなくなったクス玉を支えていてあげると、そこに順番にユニットを足していってアヤリちゃんが自分で考えてクス球を完成させることができるようになっていった。ここまで来たら、あとは本人の自信の問題。私から見たらもうアヤリちゃんは一人でクス玉が作れるようになっていると思ったけど、本人がまだまだ!と思っているうちは、完全に自信がつくまでまだまだ練習が続くのだ。

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そして、10回目に挑戦した時のこと。夕ご飯前にクス玉完成させることができなくて、私が「ご飯の後また教えてあげるよ」と言ったのに、結局約束を果たせずにアヤリちゃんが寝る時間が来てしまった。途中で放置されていたクス玉を見て申し訳なく思い、アヤリちゃんが寝たあとに私が組み立てて置いておいた。トモエさんに
「クス玉結局教えてあげられなくてごめんねって、アヤリちゃんに伝えておいてください」
そう言い伝えてその夜は帰った。


その次の日の午後、私がまたトモエさんの家に行ったとき、到着するなりアヤリちゃんが出てきて
「ねぇゆかさん、今日ね、アヤリね、ボール一人で作れたよ!!」
満面の笑みでそう言った。トモエさんからも
「アヤリが今日の朝ゆかちゃんが作ったボール見て、また自分で作り始めてさ。それではじめて一人でボール作れたって言ってさ、ゆかちゃんに見せなきゃってずーっと言ってたんだよね。相当嬉しいみたい。」
そう言われた。
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今まで色んな子に折り紙を教えてきたけど、こんなに嬉しかったことは他にない。大人でも難しいような折り紙を見て「私も作れるようになりたい」と4ヶ月も一緒に練習して、最後は私の見ていないところで一人で試行錯誤したのちについに完成させ、こんなにも誇らしげに私に見せてくれた。まだ経験したことはないけど、自分の教え子の卒業式ってきっとこんな気分なんだろうなと思った。

「これ、誰も手伝わないで、全部自分で考えて組み立てたの?」
「うん。組み立てる時ね、ゆかさんが前言ってた説明を思い出しながらやったらできたよ。」

その時、そばで遊んでいた1歳児が、せっかくアヤリちゃんが作ったクス玉を潰してしまった!ギャー!!
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「あーあ、こんなペチャンコになっちゃった!アヤリちゃん、また組み立てなきゃ。」
「うん、アヤリ、もう一人でできるよ!」
そういって、怒りもせずにまたクス玉を組み始めるアヤリちゃん。その一部始終を見ていると、私の言った通りに考えながら順番にユニットを繋いでいっているのが分かった。そして組んでいる途中でユニットが外れないように、手の中ではなく下に置いたままユニットを挿すように、自分なりに工夫もしていた。
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そして、
「ほら、できた!」
「すごいじゃーん、一人でできるようになったじゃん!すごいすごい、ゆかさんも嬉しい!」
思わずアヤリちゃんをギュ~☆


「ゆかさんに、これ、あげる。こっちの、きれいにできたほう。」
「え?!いいよいいよ、せっかく初めて一人で作れたんだから、記念にとっておきなよ。」
「いいの、2個作ったから、1個はゆかさんの。だって、また作れるもん!」

アヤリちゃん、自信満々!クス玉はもう完全にマスターしたようです。こんなに頑張ってできるようになったアヤリちゃんに、みなさん盛大な拍手を!
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