アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

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被災地の旅―いわき前編―

[はじめから読む]

まず最初に訪ねた被災地は、福島県いわき市。ここは、帰国中にどうしても会いたかった友達が住んでいるところだったので、被災地として選んで行ったというよりは、その子に会うことの方がメインの目的だったのですが、彼女のお父様がご厚意でわざわざ車で被災地まで連れて行ってくださいました。いわきまでは上野から特急で一本で行けたので、日帰りでの被災地訪問だった。
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友達のMちゃんに会って話した後、お父様に町を車で案内してもらった。山が多く、タヌキやサルなんかもまだ住んでいるという。一見素敵な田舎の風景が続く。

ところが、沿岸部に近づくと、だんだんと雰囲気が変わってきたのに気付いた。空地が目立つようになり、草もぼうぼうに伸び放題。木も元気がない色をしていた。

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100mほど先には海。一階だけが壊れている家なんかもあり、この辺から津波を被ったエリアなのだなと分かった。

「木造の家は波が来たときに全部浮いて流されるんですよ。だから土台だけがこうやって残っている。」
お父様がそう説明してくださった。
「この辺にも家が沢山並んでたんですけど、全部流されちゃいましたね。いわきは200人くらい死亡者が出たんだったかな・・」

並んだ家が全部なくなった中、ぽつんと一つだけ、新しく建て直されたセブンイレブンがお客を待っているのが見え、さみしい感じがした。




もうすこし足を延ばし、いわきの中でも一番被害のひどかった場所へ降りた。校舎が破壊された中学校があった。がれきがまだ積まれており、時計も止まったままだ。
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<時の止まった中学校校舎>

自分の職場が学校であるだけに、壊れた家を見るよりもずっと重く胸に刺さるものがあった。あそこの屋上へ、みんな必死に駆け上がったのだろうか。みんな助かったのだろうか。がれきはいつになったら処理できるのだろう。生徒たち、先生たちは今どういう思いでいるんだろう・・。



そんな思いで景色を見ていると、このエリアの被災状況を記録した地図を渡された。ご厚意にもMちゃんのお父様が用意してくださっていたもので、本当に貴重な資料をいただいてしまった。見ると、このエリアは広い面積に渡って津波に覆われ、ほとんどの家が一掃されてしまったエリア。家の土台だけがむなしく残っており、あの日まではここに人々の笑い声が響いていたとは想像し難い、そんな光景だった。
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<家の土台の一つには造花が供えられていた。合掌し、お祈りをした>


だけど、そんな物悲しい光景の中、希望の光も感じることができた。

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花が供えられていた家の跡地のすぐ隣の跡地には、沢山の花がペンキで描かれ、そこに”We will stand strong again"の文字が書かれていた。海外から来たボランティアの人が書いたのだろうか。
その周辺一帯、家の土台や防波堤に描かれた沢山の木々や花々の絵を見ていると、被災地を想い復興を願う人たちが世界中に沢山いることが思い浮かばれた。復興の状況や世界中からの支援の様子が分かるような情報がなかなか入りにくい中、ここに描かれた絵を見て、被災地の方も希望を感じているといいなと思った。


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このお寺の奥の山を見ると、波がどこまで到達したかよくわかる。こういう写真はネットで散々見ていたが、実際現場に立って見ると、その悲惨さがよくわかった。






そこからまた車で海水浴場だった場所へ連れて行っていただいた。
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<途中、津波で打ち上げられたと思われる壊れた船が未だに陸上に放置されていた>

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<海水浴場だった場所>

友達のお父様が震災後の生活の様子を話してくださいました。
「あの時は水がずっと来なくて、食事もトイレも風呂も掃除も満足にできなかった。ガソリンも入れられないからどこにも行けないし、不便なんてもんじゃなかった。
行方が分からなくなった人を探そうにも、家が流されてしまって、どこを歩いているのか分からないし、道路の真ん中に家があったりして道もふさがっているし、大変でしたよ。」
当時のことなんてもう思い出したくもなかったかもしれないのに、私のためにわざわざ被災地を案内してくださったり体験談を話してくださったお父様には、本当に感謝しています。


後編へつづく
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