アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

被災地の旅―石巻後編―

[はじめから読む]

そこからまたさらにバスに乗り、市の中心部へ移動した。今日はここで町内イベントをやっているとのことで、午後はここで自由行動。町の地図をもらい、仲良くなったほかのツアー参加者と一緒に町を歩いた。

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歩いていると、ここまで波が来て船や浮いた車が建物に突っ込んだりした様子がよく分かり、建物はずいぶんと破損したままの状態になっていた。シャッターが閉まったままの店や、壊れたままそのまま放置されているお店も沢山あった。



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折鶴が正面に飾られているお店に惹かれて中に入ってみた。お店のおばさんが出てきて、当時のことを色々と語ってくれた。
「もうみるみるうちに店の前の道が川みたいになって、船やら車やらがみんなこの前の通りに流されてきたのよ。で、あっちを見ると火事で真っ赤に燃えているし、本当に怖かったわ。」

そう言うと、ご自身で撮った津波直後の生写真を取り出して見せてくれた。


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「船や車がぶつかったせいで、この辺のお店はみんな建物にひびが入ったり壊れたりしてしまった。車の上に船が乗っかったりしてたのよ。今じゃもうきれいになっちゃったけど、その時は自分の目が信じられなかったわよ!」

P1130537.jpg<津波直後の店内の写真>
P1130536.jpg<現在の店内の写真>

このお店ではもともと毛糸などの手芸用品を売っていたそうですが、商品が全て流されてしまったので、今では復興支援のTシャツなどを売っている。やっぱりこういう話を聞くと、現状はまだまだ長き道のりなのだということを再確認した。お客さん相手に元気そうに話してはくれているけど、きっと心の傷や経済の傷、生活基盤の傷など、目に見えない部分ではまだまだ乗り越えなければいけない困難が沢山あるんだろうなと思い、まだまだこれからも、自分にできる形で支援をしていかなきゃと強く思った。



<こどものまち>
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この日石巻の町中心部は、「こどものまち」と化していました。町中の子供たちがこの「こどものまち」で役割を見つけ、仕事をしてお金(といっても偽せ物のお金)を貯め、そのお金でほかの子供が売っている物を買ったり、遊びにお金を使ったりするという仕組みになっていて、町のボランティアグループが子供たちの自立の目的でオーガナイズした企画みたいです。震災に関係なく、教育の観点から見てすごく興味深い企画だと思った。(ウェブサイトも発見!)

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ここでも折り紙をやっている人を発見。しかも作っていたのはバラとピカチュウ。偶然にも、両方とも最近おりがみケアンズの活動で折ったもの!何か通ずるものを感じたので、名刺交換いたしました。今後も繋がりを持てるといいな…。




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地元の町内会的なものをやっている一角も訪れた。プレハブ小屋の小食堂やお土産屋さんが集合していて、ここでお昼を食べることにした。地元バンドのライブ演奏を聴きながら地元で採れたカニ汁を食べ、また家へのお土産に、今朝の朝食で食べたおいしい味噌のシソ巻を買った。

こうして地元にお金が落ちることで、経済もアップするし、石巻の良さが外に伝わっていく。こういう被災地めぐりツアーのねらいは、ツアー参加者が地元の人と交流し、純粋に楽しいと思えるような旅にすることで、被災地を活性化していくことなんだと思う。そういう意味で、宿泊地の朝ご飯で地元産のものを出して宣伝したり、何の変哲もない町の小さなお祭りをツアーに組み込むといった工夫はかなり効果大だと思う。中心となってツアーを引率してくださったヒロミさんからは、“石巻のためにできる限りのことをしたい!石巻LOVE!”という本気の気持ちが伝わってきて、本当に偉いなと思いました。かなり尊敬です。




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この写真は、見晴しのいいポイントから港の方を見下ろした図。
震災後も、資源豊かな海と優しい人々に恵まれた美しい町。水族館やマンガ館などの教育・娯楽施設もあるし、工業地帯には工場も沢山ある。でも、建物が壊れたり、人が足りなかったりする他、地盤沈下の影響で土地が使えなくなっているエリアも沢山あり、今は町の多くのビジネスがストップしてしまっている状態。

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<地盤沈下して川の水面下に沈んでいる歩道>

でも、こんなに素敵な町ですべてがストップするのはもったいなすぎる。今は止まってしまっている施設や工場なども、きっと少しずつ回復に向かって動いているはず。これだけ地元の人が前向きに頑張っていて、外から来る人たちもそれを応援して協力してくれているのだから、きっとまたすぐにこの町は元気になるはず。そう信じて、いつかまた5年くらい経ったときにここへ戻ってきてみたい。


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<一緒にボランティアをし、見聞きしたことを共感したツアー仲間たち。またいつか会いましょう!>


※最後に、この日記を公開するにあたり、お名前や写真を出させていただくことを快く了承してくださった地元の方やツアー関係者の皆さんに、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。貴重な経験をさせていただき、それをこの場でシェアさせていただき、本当にありがとうございました。

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この記事に対するコメント

わかるなぁ~
【2012/11/21 03:06】 URL | 山口孝志華 #mQop/nM.[ 編集]


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