アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

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ケニア旅行記―マサイマラサファリ後編―

旅行記をはじめから読む
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今日のサファリも終盤戦に近づいてきた。だんだんもうガゼルやトピを見ても、「あぁ、また居た」くらいの反応になってくる。何か珍しいの見られないかなぁ…?

すると、今日二度目のラッキーが来た。川の近くに他のサファリカーが集まっていたので近づいて見ると…

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茂みの陰に、シロサイが!
サイはあまり簡単に見られないそうなので、見られて嬉しかった。友人もサイが特に好きだそうで、嬉しそうにしていた。

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友人は数ヶ月前にインパラサンクチュアリーで死んでしまったサイの死因を調べるために解剖したそうだ。動物園獣医師をしていた彼も、3トンもある大型獣を剖検したのは初めてだったそうで、貴重な体験をしたと言っていました。ちなみに、サイの死因は毒ヘビに咬まれたことだったとか。せいぜい3kgそこらのヘビが3トンのサイを殺せるほどの毒を出すのだから、怖いものです。



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ちょこまか走り回るシママングースのご一行様。小さい動物が集団で動き回るのは可愛らしいですな。


そして、朝ハイエナとジャッカルが食べていた死体に、帰りしなはハゲコウが沢山たかっていた。
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ハイエナたちが肉や内臓を食べた後も、骨に付いた細かい肉や眼球など、鳥たちが食べる部分は沢山残っている。鳥たちが食べた後も、さらに細かいカスを食べる小さな生き物がいて、最後に残るのは骨と皮だけ。草食獣一頭の死で、どれだけの命が支えられるのだろう。自然界のサイクルは、本当に無駄なく良くできている。




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そんなこんなで、大充実のマサイマラサファリもおしまい。たった6時間とは思えないほど、本当に沢山の動物を見ることができた。入園料80ドルの価値はありました。

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ただ、少し心配になったのは、マサイマラのサステナビリティ(持続可能性)。これだけの野生動物を簡単に見られてしまうマサイマラに観光客が増え続けるのはとても容易に納得できる。特にクリスマス休暇の今の時期の観光客の数はとても多いようだった。自分もそのうちの一人だが、サファリカーやバスにぐるりと取り囲まれてしまっていたチーターを見て、こういうシャイでなかなか見られない動物たちは、こんな環境で繁殖行動をするチャンスが十分にあるのだろうかと考えてしまった。野生動物やそれを取り巻く生態系が何世代もの時を越えて存続していく、つまりサステナブルであるためには、ただ餌を十分に摂れるだけでなく、種が存続していけるだけの数の子孫を残していかなければいかない。


繁殖が得意な動物もいれば苦手な動物もいて、繁殖が苦手な動物は、環境が合わなければ自然と淘汰を迫られていく。それは自然なことだが、観光客の増加という環境の変化は、マサイマラに棲む動物たちにとってすごく急な変化だろうと思う。その変化にうまく適応している動物もいるし、なかなか人間のいる前では自然な振る舞いができなくなってしまう動物もいるだろう。後者のような動物は、もしかしたらこのままでは観光地化し続けるマサイマラから姿を消してしまうかもしれない。

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<私たちの目の前で交尾を始めたキリンのカップル。彼らは今のところ絶滅の危機にはさらされてはいない>




そういう視点から考えてみても、友人の働いているような野生動物保護施設での飼育繁殖や調査・研究、教育の役割がこの先重要になっていくのだろう。
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<任地のサンクチュアリーで保護された幼獣を人工保育する友人>


観光地や動物園などで私たち人間が野生動物から受けている恩恵を返す手段として、また人間活動のために生じてしまっている野生動物を取り巻く問題の責任を取る方法として、人間の持つ技術や思考・コミュニケーションを使ってできることが沢山あることを、学生時代の活動を通じて学んだ。例えば、飼育下の野生動物を繁殖させること彼らの生態や環境のことを調べ、増やした個体を野生に返す努力をしたり、環境保全に役立つ活動(例えば植林とか)を普及させること。地元の人や観光客に、その土地の生き物と共存していくための知恵を教え、それを後世に伝えていってもらう教育を推進すること動物や自然に関心を持ってもらえるような展示や番組、本を提供すること。大学の動物園論という授業で習った動物園の四つの役割:「種の保存」「研究」「教育」「娯楽」にあたるものである。

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<動物園の四つの役割>  画像提供:よこはま動物園ホームページ





動物園という職場を目指していた時、動物園の果たせるそういった役割にすごく可能性を感じていた。特にその「教育」の役割を担う人になりたくて、日本で獣医学を辞めてオーストラリアで動物学と教育学を勉強したわけですが、最終的に学校の教師という職に落ち着いてみて、やっぱり自分には教育という側面から生物多様性のサステナビリティに関与して行くべきだと感じました。そして、自分の専門外になりつつある動物の飼育繁殖管理や保全などの分野に関しては、それに携わっている多くの友人・先輩たちに任せつつ、そういった人たちとの繋がりを大切にしていく中で、彼らから学ぶことを後世に伝えて行きたいと強く思った。

sP1040109.jpg  2005年撮影

<日本の大学にまだ居た頃、教育の重要性と可能性に目覚め、想いをプレゼンで発表した時のことを思い出した。様々な問題を抱えていた上環境も今と全然違った当時、うまく伝えたいことが伝わった自信など全然なかった。物事をうまく伝えられなかった当時の悔しさがあったからこそ、今があると思いたい。そして、その当時を知っていながら今も繋がってくれている大学時代の仲間達は、かけがえのない宝である。>



日本で大学を中退したにも関わらず、その時に得た考えや人との繋がりが今も活きていることに、改めて感謝の念が湧き、熱い気持ちになった。

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