アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

アニマルトレーニング

ネガラ動物園で5日間、ダチョウパークで4日間過ごす間、色んなことを経験しました。
P1060053.jpg<おデブのスカンク君>

○まず、楽しかったこと。
ネガラ動物園では5歳と14歳のオランウータンがショーのためにトレーニングされているのだけど、本当人間みたいな行動をするからマジでかわいかった!特に5歳のケティー♀はここの動物園で生まれて人工保育で育ったので、とても人なつこくて、お客さんを見るとすぐに抱きついてきます。14歳のマンジャ♀はショーのベテランで、人間の笑うまねをしたり拍手をしたり万歳して手をぶらぶらしたり、踊ったりします。そんなオランウータンたちがいつもそばにいるので、それだけでHappyでした。
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<トレーナーさんに叱られていじけるケティ。人間の子供みたい>

ダチョウパークでは、5ヶ月のトラの子供がいて、トニーさんが来て調教の仕方を教えていました。それまで全く調教されていなかった子なので、子供とはいえ大迫力のうなり声で威嚇してきます。
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ダチョウパークは、ダチョウ牧場が発展してオーナーのAlan(超金持ち!)が沢山動物を集めたふれあい動物園です。大きい動物はダチョウくらいで、あとは家禽や猛禽、オウム・インコ類、サル、アライグマ、ワニ、ヘビ、ウサギなどで、触ったり餌をあげられるようにトレーニングされています。エンターテイメントというよりは、子供が動物に触れあいながら学ぶためのところで、お客さんはほとんどスクールバスに乗って団体でやってきます。子供が動物に触って喜ぶのを見るのも、なかなか楽しい。マレーシアにはマレー語、中国語、英語のスクールがあるので、毎回英語のスクールキッズが来るのを楽しみにしてるんだけど、オーナーが中国人なのでなかなか。。。

そうそう、ここのダチョウ、背中に乗れるんです。去年乗りましたが、鳥に乗っている気がしませんでした。恐竜に乗っている気分です。あ、ダチョウの解体も見ましたよ;(汗。大雨の次の朝、天に召された一羽をさばきました。太もものお肉、牛肉みたいです。うまそー。


○アニマルトレーニング
 
ネガラ動物園で、オオハナインコとコカトゥー(オーストラリア産の白い大きなインコ)をトレーニングさせてもらいました。オオハナインコにはショーでコンゴウインコがやってる旗上げ(ロープを引っ張って国旗を上まで揚げる)を、コカトゥーには紙くずをゴミ箱に入れるのを教えました。
オオハナインコの方は1時間でロープを1回だけ引っ張るところまで教えられたのだけど、コカトゥーは、私の教え方が下手くそで、何をしたらいいのか混乱して、ガッツリ噛まれました(T_T) 
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<左:オオハナインコ♂ 右:コカトゥー>

ダチョウパークでは、全くトレーニングを受けたことがないコカトゥーをAlanがお父さんのペットショップから連れてきてくれて、まっさらの状態からのトレーニングというものを体験させてもらいました。当然全然知らない場所に来て全然知らない人にいじられるので、最初はすごく威嚇されてました。トニーさんに言われて、3時間くらいずっとこの鳥のすぐ近くにいて観察したり話しかけたりしたら、その日の午後は私のそばでも羽繕いをしたりうたた寝をしたりとリラックスしてきたようです。でも、鳥がだんだん慣れてきたからと思って次の日ちょっといじりすぎて、警戒心を増してしまって、結局目標だった自分の腕に止まらせることすらできず・・・。トニーさんに笑われてしまいました。。うぅぅ。悔しいなぁ~、根気が足りないようです。



で、バードトレーニングを体験してみた感想。
 
どうやってトレーニングするの?と聞いて教えてもらったことは、とってもシンプルでした。
「動物はお腹が空いていれば食べ物のために色々するんだ。それを教える側がさせたい方向にだんだん近づけていくんだよ。」
でも実際自分でやってみて、全然うまくできなくて、何が難しいのかが色々と見えました。まず、腕の力と皮膚の硬さがある程度ないと、鳥を支える手がもたない!コカトゥーやオオハナインコは800g近くある大きな鳥で、それを腕に止まらせると、8本のとがった爪の先に全ての体重がかかってくるので、刺さるのなんの!!おかげで手が傷だらけ!!ちょっとでも手がぷるぷるすると鳥は止まってくれないし、まずはそこからって感じでした。ネガラ動物園のトレーナーもトニーさんも、腕が真っ黒で硬いので、まるで木の枝のようにビクともしません。

あと、右手にヒマワリの種をいっぱい握っていて、それを一粒ずつ鳥に与えるのだけど、手の隙間からポロポロ落ちて、何度も鳥に盗み食いされました。種をあげるタイミングもとても重要で、手から一粒だけ種を出すのに手こずってる間にタイミングを逃してしまいます。そんなこんなで、鳥さんは私が手から種をこぼすのを待って何もしなかったり、どうすれば種をもらえるのか分からなくて混乱してたりで、一度そうなってしまうと続きはまた後日お腹が空いてる時に再開しないといけません。根気のいる仕事だなぁとつくづく思いました。。


○動物と人との距離
去年ダチョウパークでテナガザルの子供を抱っこして撮った写真を獣医学科の友達に見せたら、「私はサルはあんま触りたくないかも。なんか、病気とか持ってたら移りそうじゃない。」と言われました。他の多くの日本人がどんな考えを持ってるか知りませんが、そういえばサルとか触らせてくれる動物園って今まで見たことないかも。動物に触れるところ自体があまりないのかもな。
ダチョウパークで動物に触ってる子供達は、その動物に興味津々で、色んなことをガイドに聞いてました。スクールキッズはグループごとにガイドが説明して歩くので、とても教育的です。もし将来動物園で働けるとしたら、こういう環境で働きたいな。

そういえば、ネガラ動物園では、動物舎が二重扉になっていないところも沢山ありました。日本で実習をしていたときは、必ず動物を逃がさないように二重扉で厳重に扱ってました。
アニマルショーで鳥をお客さんの上で飛ばしたりもします。もちろんショーは屋外のステージです。「鳥が飛んでいってしまう心配はないの?」と聞いたら、「時々逃げちゃうんだよ、ハッハッハー!」だとさ。そんなんでいいのか?!国立動物園ですよ?!


こういう違いは、何なんでしょう。。おそらく人と動物との距離感覚が全然日本と違うんだろなぁ。野生動物を身近に見られる動物園という施設は、場所によって動物へのアプローチのさせ方が全然違うので、あちこちの動物園を比べてみるのはすごくおもしろい。私自身は動物との距離ができるだけ近い方が好きだし、自分が働く側だったとしてもできるだけお客さん(特に子供たち)に近くで動物を味わってほしいなと思う。動物を目の前にして初めて味わえるものを存分に味わいながら色々学び取って欲しい。でも、人が動物との距離感にあまり無頓着だと色々問題も起こるだろうし、難しいところなんでしょうね。

英語圏の国の動物園で感じるのは、お客さんに対してとってもopen mindedで、動物を触らせてくれたりショーを見せてくれたりという所が多いように思う。でもその代わり、“こういうサービスはお客さんの自己責任のもと、クレームは受け付けませんよ”的な暗黙の了解が互いにあるように思う。日本は、何か問題があったらクレームをはね除けるの大変そうだもんな。
>P1060031.jpg
<目をキラキラさせながら動物と触れ合う子供たち。こんな動物園で働きたいなぁ。。>



そんなこんなで、盛り沢山の動物園実習でした。虫さされ、ひっかき傷だらけで手がすごいことになってますが、ちょっとした勲章です。
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