アニマル×エデュケーション
Animal と Education がテーマのオージー娘が綴るつれづれ日記。

入院にいたるまで -その2-

前回のつづき。
救急車が到着して、救急隊員が出てきた。無表情のでっかいおじさん。事故の状況を色々聞かれ、私は詳しく説明した。その頃にはだんだん痛みも増してきて、顔も引きつってきていた。
「痛みのレベルはどのくらいだ?1から10までで答えろ。」と聞かれたので、
「う~ん、7ですかね?」と答えた。するとその救急隊員は、
「OK。じゃあ、これ打とう。」と言って、なにやら薬物を私の腕にいきなり刺した。
私はビックリして、「それ、何ですか?」と聞いた。
「It’s a morphine.」
「は?モ~フィン?って何?」
「Well, it’s a kinda DRUG!(え、つまり一種のヤクだよ!)」
「ちょちょちょ、drugって、え~~?!」
そうしてる間に、おじさんは大量のdrugを私に投与。明らかに、私の体重など考慮してない量だ。その後意識が朦朧としてきて、モ~フィン=モルヒネだと気づく。けど時すでに遅し。もうまともにしゃべれないし歩けない。毛布に包まれ、タンカに乗せられる。酸素マスクもつけられる。その時タイミング悪く、シェアメイトが駆けつけてくれた。
「キャ~Yukaがこんなことに~!」
怪我のせいじゃなく、モルヒネのせいでグデングデンになった私を見てかなりの大事故だと思ったシェアメイトは、この翌日ケロッと帰ってきた私を見てなんだか混乱していた。


運ばれた先の病院は、地元でもかなり規模の大きい病院で、立派な構えの建物の中に病棟がいくつもあるようなところだった。救急病棟に運ばれた私は、ただの怪我だしあまり痛そうにしてなかったしってことで、手当ての優先順序は低く、何時間も待たされた上、スタッフは皆忙しそうでとても手荒く扱われた。最初にもらった診断は、「右肩鎖関節ねんざ グレード4」。緊急性はないと判断されたのか、専門の整形外科医に見てもらうまで2週間も待たされた。その間保険の利かないフィジオセラピーに通って治療・アドバイスを受けた。もしかしたら手術して治す必要があるかもしれないから、専門医に聞いて確認するようにと言われた。
2週間経って専門の先生に診てもらいに戻ったとき、また随分待たされた上、診察も短かった。先生は色々な角度に私の腕を動かしたり質問したりして、状態を確認。鎖骨の浮いたレントゲン図を見て、鎖骨の下の靭帯がかなり損傷していると説明。さらにあと2週間の肩の固定の後、4週間のリハビリ運動で、つまりあと6週間で完治する、と言った。私はすかさず、
「じゃあ手術して治す必要はないんですね?」
と聞くと、先生は
「そうですね。鎖骨はずっと上に突き出たままになってしまいますが、組織の治癒後筋肉を鍛えれば、機能は元に戻ります。」
とおっしゃった。2週間後に親が来豪し一緒に旅行した後、卒業式、引越し、帰国という予定を控えていた私は、ほっと一安心。残念ながらビキニモデルにはもうなれないが、鎖骨が飛び出ていたって機能がちゃんと戻るならばそれでいい。
その後、それまで通り右腕はずっとスリングで吊った状態で、フィジオセラピーでテーピングの治療をしてもらいながらさらに2週間すごした。その間、お仕事の日本語チュータリングも就職活動も、左腕だけでこなしていた。
そして数々の電話面接の後、動物園でのお仕事が決まったのは、かなり奇跡的だったような気がする。

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